本システムはブラウザからアクセスするWebアプリです。フォルダにファイルを配置したり、 実行ファイルをダブルクリックしたりする操作は不要です。画面には、次の入力項目と、 実行後に表示される結果があります。
| 画面項目 | 内容 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| ① 出張精算CSV | 楽々精算からエクスポートしたCSVファイルを選択します。 | 必須 |
| ② 出勤簿xlsx | 楽々勤怠からエクスポートしたExcel(.xlsx/.xls)ファイルを選択します。 | 必須 |
| ③ 対象者(承認実行者1名) | 特定の承認者の伝票だけに絞り込みたい場合に、一覧から選択します。 | 任意(既定は全員) |
| 「チェックシートを作成する」ボタン | ①②③の内容でチェックシートを生成します。 | 必須操作 |
| 結果(ダウンロードリンク) | 生成されたExcelチェックシートおよびHTMLレポートのリンクです。 | 実行後に表示 |
週次の運用は、次の3ステップです。②はシステムが自動で処理します。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① ファイルをアップロード | 楽々精算および楽々勤怠から出力したファイルを、画面から選択してアップロードします。 |
| ② 突合・判定・チェックシート作成 | ファイルを自動で突合し、6つの観点で判定したうえで、Excelチェックシート(7シート)およびHTMLレポートを自動生成します。 |
| ③ ダウンロードして確認 | 表示されたダウンロードリンクから、生成されたExcelチェックシートまたはHTMLレポートを取得して確認します。 |
この章では、画面からアップロードする2つのファイルについて、システムが読み取る内容を説明します。 ファイルを選択する際のポイントは、次の3点です。
形式:CSV、cp932エンコード(楽々精算からエクスポートされる形式と同じ)
以下の列名、または指定された語を含む列見出しが必要です。たとえば、「伝票No」を含む「ヘッダ情報:伝票No」も使用できます。
| 列名(検索される語) | 用途 | 必須/任意 |
|---|---|---|
伝票No | 申請番号。申請をグループ化するために使用します。 | 必須 |
申請No | 申請の連番です。 | 必須 |
行数 | 1申請当たりの明細行数です。 | 必須 |
明細No/明細日付 | 各明細行の番号および日付です。 | 必須 |
開始/終了 | 移動の開始・終了時刻です。 | 必須 |
出発地/到着地 | 出発地および到着地です。 | 必須 |
交通機関 | 交通手段です。 | 必須 |
金額/小計 | 明細金額および小計です。 | 必須 |
合計 | 申請全体の合計金額です。「手当計」と混同しないよう注意してください。 | 必須 |
手当計 | 手当(日当/宿泊/滞在費)の合計金額です。 | 必須 |
証票 | 領収書の有無です。 | 必須 |
手当1CD/手当2CD/手当3CD | 日当/宿泊/滞在費の手当コードです。 | 必須 |
勘定科目名 | 勘定科目の名称です。 | 必須 |
フリー | 自由記入欄です。 | 必須 |
入力者名(旧形式)または 申請者名(新形式) | 申請者氏名です。 | いずれか必須 |
承認実行者1〜5/承認日1〜5 | 1〜5段階の承認者および承認日です。 | 必須(最大5段階) |
申請者CD | 申請者コードです。新しいCSV形式にのみ存在します。 | 任意 |
通常経路到着 | 通常経路の到着時間です。 | 任意。 現時点の実データには存在しません。下記の注意事項を参照してください。 |
03_差異一覧 および 04_差戻し文面候補 に表示される
「通常経路到着時間」に関する判定内容は、実際の値に基づくものではありません。
01_一次承認チェック シートから削除済みです。
形式:Excel(.xlsx)
アップロードした出勤簿ファイル1件を読み込みます。ブック内の全シートが読み込まれるため、 フレックス/固定勤務、一般職/管理職など、シート数が変わっても問題ありません。
列名は完全一致している必要があります。1文字でも異なる場合、出張精算CSVのような部分一致では検索できません。
このファイルでは、必要な列がなくてもプログラムは停止せず、エラーも表示されません。 列が見つからない場合、該当データは空(None)として扱われ、それに関係する判定は「判定不能」として処理されます。 そのため、エラーが表示されないまま判定が不完全になる可能性があります。 列名を変更せず、正しい状態を保つことが特に重要です。
| 列名(完全一致) | 用途 | 列がない場合の処理 |
|---|---|---|
社員番号/氏名 | 社員を特定するために使用します。 | 両方が空の場合、その行は完全にスキップされます。 |
日付/曜日 | 日付および曜日です。 | 日付が空の場合、他の日付との比較ができません。 |
カレンダー | 平日/休日の種別です。法定外休日/法定休日は、休日として扱います。 | 在席状態が「不明」になります。 |
出勤時刻/退勤時刻 | 勤務の開始・終了時刻です。 | 勤務実績がないものとして扱われます。 |
テレワーク出勤時刻/テレワーク退勤時刻 | テレワーク時の開始・終了時刻です。 | テレワークが検知されません。 |
移動開始/移動終了 | 1回目の移動(出張)の開始・終了時刻です。 | 深夜移動の判定ができません。 |
移動2開始/移動2終了 | 2回目の移動の開始・終了時刻です。1日に2回の移動がある場合に使用します。 | 2回目の移動が反映されません。 |
申請内容 | 休暇申請の種別です。カンマ区切りにも対応しています。 | 休暇の状態が判定されません。 |
休出時間(この語を含む任意の列名) | 休日出勤時間です。 | 休日出勤が判定に反映されません。 |
部門/役職 | 部門および役職の予備情報です。主な取得元は社員リスト(.xlsx)です。 | 問題ありません。 |
備考 | 参考情報です。判定には使用しません。 | 有無にかかわらず、システムの動作に影響はありません。 |
ブラウザ版では、アップロードした2つのファイルの組み合わせだけでチェックシートを作成します。 以前のように、フォルダ内のファイルを入れ替えたり、古いファイルを削除したりする操作は不要です。 実行ごとに独立した処理が行われるため、ファイルが蓄積して対象が増え続けることもありません。
処理が完了すると、画面に件数サマリーと合わせて、次の2つのファイルのダウンロードリンクが 表示されます。
| ファイル | 内容 | 開き方 |
|---|---|---|
出張精算_承認チェックシート_<日時>.xlsx | Excelチェックシート(7シート構成) | Excel |
…_<日時>_ja.html | 検索・絞り込み機能付きのHTMLレポート | ブラウザ |
| シート | 粒度 | 内容 |
|---|---|---|
01_一次承認チェック | 申請(伝票)×日付ごとに1行 | 一次承認者が使用するメイン画面です。総合判定および要確認項目を色分けして表示します。伝票単位の値は、先頭日の行にのみ表示されます(2026年7月31日変更。8.2参照)。 |
02_二次承認詳細 | 明細1件ごとに1行 | 金額、領収書、宿泊、日当、日程、距離の明細を表示します。 |
03_差異一覧 | 観点ごと | OK以外の観点のみを抽出し、判定理由、確認先システム、対応案を表示します。 |
04_差戻し文面候補 | 観点ごと | 「要確認」または「NG」の観点ごとに、そのまま使用できる差戻し文面案を表示します。 |
05_取込ログ | ファイルごと | 取込件数、未承認件数の照合結果、エラー内容を表示します。 |
06_判定ルール | — | 今回の実行で使用した閾値、区分、規程の提供状況を表示します。 |
07_マスタ確認 | — | マスタの未登録、重複、不整合を一覧表示します。対応不要と確認済みの氏名は除外します。2026年7月30日時点では対象がないため、空欄です。 |
01_一次承認チェック の「2. 労務・健康管理の確認」グループに
組み込まれています。詳細は、8章を参照してください。
ダウンロードしたHTMLファイルをブラウザで開きます。画面上部には、7シート分のタブが表示されます。
| 色 | 判定 | 対応 |
|---|---|---|
| 緑 | OK | そのまま承認できます。 |
| 黄 | 要確認 | 内容を確認したうえで判断してください。 |
| 赤 | NG | 差戻しの対象です。 |
| 灰 | 未突合/未確認 | データまたは突合キーの確認が必要です。 |
システムは、1件の申請(伝票)に対して、次の6つの観点で判定します。
01_一次承認チェック の総合判定には、各観点のうち最も重い判定が採用されます。
判定の優先順位:NG > 要確認 > 未確認 > OK
| 観点 | 確認内容 | 使用データ |
|---|---|---|
| 出張実態 | 出張日に、実際の出社または移動の勤怠実績があるか、休暇日に出張を計上していないか、到着地を顧客マスタと照合できるかを確認します。 | 楽々精算データ+楽々勤怠データ+顧客リストデータ |
| 労務 | 移動時刻と勤怠の整合、非労働日・休暇日の移動、深夜帯の移動、通常経路到着時間との整合を確認します。 | 楽々精算データ+楽々勤怠データ |
| 金額規程 | 合計金額と明細合計の一致、行数の一致、役職・地域別の規程上限との整合を確認します(9章参照)。 | 楽々精算データ+旅費規定+社員リストデータ(役職)+顧客リストデータ(都道府県) |
| 二重申請 | 同一の日付、区間、交通機関、金額の明細が、複数の伝票に重複していないかを確認します。同日・同一顧客の重複も検知します。 | 楽々精算データ(全伝票を横断)+顧客リストデータ |
| 領収書 | 金額が発生しているにもかかわらず、証票(領収書)がない明細を検知します。 | 楽々精算データ(証票欄)+旅費規定 |
| 承認ルート | 申請者に対する想定出張命令者が、実際の承認者に含まれているかを確認します。 | 楽々精算データ+20期承認者名簿+社員リストデータ |
01_一次承認チェック の
総合判定および要確認項目から除外されています。判定結果は、03_差異一覧 および
04_差戻し文面候補 に引き続き出力されます。したがって、01シートの総合判定は、
承認ルートを除く5つの観点で決まります。
03_差異一覧 シートの「確認先システム」列にも表示されます。
差異の内容を確認する際に、参照すべきデータの目安として使用してください。
01_一次承認チェック の「2. 労務・健康管理の確認」グループは、18列で構成されています。
1日を3つの時間帯に分け、楽々精算に申請された移動時刻と、楽々勤怠に記録された実績を
左右に並べて比較します。
| 時間帯 | 範囲 | 表示列 |
|---|---|---|
| 定時前 | 9:00まで | 精算開始/終了、勤怠開始/終了、定時前差分、定時前チェック |
| 勤務時間 | 9:00〜17:30 | 精算開始/終了、勤怠開始/終了、勤務差分、勤務チェック |
| 定時後 | 17:30以降 | 精算開始/終了、勤怠開始/終了、定時後差分、定時後チェック |
各時間帯について、開始時刻と終了時刻の両方を比較し、差が大きい方(判定が悪い方)を採用します。
データが揃っていない場合は、次の2つに分けて判定します。
| 状態 | 差分欄の表示 | チェック結果 |
|---|---|---|
| 楽々精算・楽々勤怠のどちらにも時刻が入っていない | 移動なし | OK |
| 片方だけに時刻が入っている | データなし | 要確認 |
従来は、申請(伝票)1件につき1行で表示していたため、2泊3日の出張では、 「1日目の定時前」と「3日目の定時後」しか表示されず、中日の移動を確認できませんでした。 ご指摘を受け、1日につき1行で表示する方式に変更しました。 1件の申請は、明細日付の日数分の行に展開されます。
実例(4日間の出張:2026年4月1日〜4月4日)
| 日付 | 定時前(精算) | 勤務時間(勤怠) | 定時後(精算) | 差分 |
|---|---|---|---|---|
| 04-01 | — | 09:00〜18:30 | 18:30〜19:00 | 勤務:一致 |
| 04-02 | — | 09:00〜17:30 | 17:30〜23:15 | 定時後:23分差 |
| 04-03 | 08:00〜09:00 | 09:00〜21:00 | 21:00〜21:30 | 勤務:一致 |
| 04-04 | 07:45〜09:00 | — | — | 定時前:33分差 |
行は、明細日付の昇順に並びます。出張実態の右隣に「日付」列を追加しました。
その日の移動を、9:00および17:30の境界で、「定時前」「勤務時間」「定時後」に振り分けます。
1日に2回の移動(移動開始/終了および移動2開始/終了)が
ある場合も、それぞれ該当する時間帯に振り分けます。
伝票単位の項目(合計金額、日当計、総合判定、取引先、二重申請確認など)は、 その伝票の先頭日の行にのみ表示されます。2日目以降の行は空欄です。 これは、合計金額を集計した際に、日数分が重複して計上されることを防ぐためです。
Excelでは、伝票が切り替わるたびに背景色を交互に変更しています。 これにより、1件の申請の範囲をひと目で確認できます。
従来、この3つのチェックは表示専用であり、総合判定には反映していませんでした。 そのため、勤務チェックが「要確認」であっても、 総合判定が「OK」となる場合がありました。 ご指摘を受け、次のとおり総合判定へ反映するよう変更しました。
| 差分の状態 | チェック欄の表示 | 総合判定への反映 |
|---|---|---|
| 時刻差が11分以上 | 要確認 | 反映します。総合判定も「要確認」になります。 |
| 時刻差が10分以内/一致 | OK | 影響しません。 |
| 「移動なし」(両システムとも時刻なし) | OK | 影響しません。 |
| 「データなし」(片方のみ時刻あり) | 要確認 | 反映しません。 |
03_差異一覧 にも該当する時間帯および差分が出力されます。
「金額規程」の観点で使用する上限値です。01_一次承認チェック の
「3. 出張費・宿泊費上限確認」グループおよび「金額確認」列に反映されます。
| 項目 | 一般職 | 管理職 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 出張日当 | 1,700円 | 3,000円 | 手当1CDで識別します。 |
| 滞在補助費 | 3,500円 | 5,000円 | 手当3CDで識別します。 |
| 出張加算日当 | 800円 | 1,100円(主任以上) | 勘定科目名で識別します。 |
| ホテル代(東京23区) | 13,500円 | 15,000円 | 手当2CDで識別します。地域は、顧客マスタの都道府県を基に判定します。 |
| ホテル代(その他地域) | 9,500円 | 11,000円 | — |
| 長距離運転手当(日帰り) | 2,500円〜3,500円(役職による区別なし) | 範囲を確認します。片道300kmを超える場合は、1,000円を加算します。 | |
| 長距離運転手当(宿泊時) | 1,500円〜2,500円(役職による区別なし) | 範囲を確認します。 | |
役職は、次の優先順位で判定します。